あすなろの実

学び場もいがいとおもしろかったりしますよ!どうぞ見ていってください。

子に言うことを聞かせたい どうしたら良いか 1

 直接的で打算的にも思えるタイトルですよね。

しかし日常のなかで、お子さんを相手にして余裕がなくなる。頼むから言うことを聞いてくれと思うこともしばしば。それほど、大人側も余裕がないときも多いですよね。

 私の経験から、何回かに分けて書いてみたいと思います。何か一つでもヒントのようなものを見つけていただけたら幸いです。

 

 私が教員になったときに、生徒は全然動いてくれない。当然ですが、悩みました。

例えば掃除のとき。見まわりをしていて、廊下を掃除している子たちがお尻をついて輪になって喋っている。掃除はしていない。

 『おーい。掃除しろ!』と言ってみても逆効果。

 ときには『うるせーな!』『おまえは何やってんだよー』という気持ちや直接的な声をぶつけられるときもあります。

 

 う~ん、どうしたもんじゃろ?

 

一番意識したのは、笑顔でしょうか。まず『なにやってるの?』『どうしたの?』

と聞くこと。

頭から否定しないで相手の様子を受容して、なるべくその集団に入りこむようにしました。

簡単にいうと、その集団に入りこんでリーダーになる。そしておもむろに、リーダーとして、『さあ、掃除をやろうぜ!』と提案するというやり方です。

そのころの自分は、教師といっても実力もないただの若者だったのですから、よけいにそのような子から学ぶ態度が必要だったとも思えます。

しかしこの態度は、今でも子たちに対して使えます。    

いろいろな役者になってみることは、今でも普通にあります。

そうするといろいろな面を見せてくれておもしろいです。