あすなろの実

学び場もいがいとおもしろかったりしますよ!どうぞ見ていってください。

嘘をつく

まず、私も嘘をつく子でした。

 あるとき厳しい父から、ここに座れ!と言って問い詰められました。

おもわず『友だちが‥』と友だちのせいにしてしまいました。

今でも、そのときのザラザラとしたものが胸のなかにあります。

 嘘つきは、弱さです。 

弱さですから厳しく指導しただけでは、よけいに弱さが増すことになりかねません。

 そして日常的に嘘をつく子は、成績があがりません。これも数多くの経験からいえます。

あすなろスクールでも、算数のプリントと答を渡してできるだけやってきてとするのでうが、答を写して来る子が過去に、何名もいました。そういう子に手をかけて手をかけてなんとか、なんとか‥とするのですが、結局は退塾になるという例があまりにも多いです。助けてあげられない、挫折感‥あります。

 学校で宿題として出した、数学副教材のワークブックでも数学の先生は生徒に答を渡すかどうか、悩んでいるように見えます。答を渡さないと間違えたままでくせになります。渡せば、写して来る子がいる。結局解決策はみつかりません。

 私の嘘つきですが、なるべくごまかさない生き方をしたい、もっとすがすがしく自分の気持ちよい生き方をしたい!と強烈に意識したのは、

恥ずかしいのですが‥赤毛のアンを読んだときでした。

この小説を読んで、もっと誠実に真っ直ぐに生きたいと 思ったという‥

ちょうど、自我の目覚めという時期と、赤毛のアンを読んだ時期がリンクしてそうなったのだと思います。

 昔、個々の先生で、おすすめの本を紹介して読み合わせをしてください。という時間がありました。私は読み合わせをやめて、赤毛のアンのアニメをまず見させて、その後いかに赤毛のアンがすばらしいかを書いた本の一部をコピーし、それを読み合わせ。その後は、私の勝手な赤毛のアンの思いを語ることをしてしまいました。それぐらい好きで‥(その後図書室の赤毛のアンシリーズは貸し出しがすごくのびたそうで、図書担当の先生からお礼を言われて、本来怒られるところ逆で‥恥ずかしかったのを覚えています)  

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https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00CALUCJ6/voyage-future-22/ref=nosim

~あの脳科学者の茂木先生も、赤毛のアンの強烈なファンだそうです~

 

 まわりが厳しくすると逆に嘘をつく子も出てくるかもしれません。

しかし厳しく指導することも、もちろん必要だと思いますが、誇りのようなものを持たせてあげる。そういう方向で、ほめてあげることも同時に必要になってくると思います。

 例えばあすなろスクールでは、北海道全体の模試に参加して、テストをすることがあります。そのときは中学生にはですが、先生は監視しませんよ!と子たちに宣言します。親御さんがお金を払っている意味。なぜこのテストをするのかの意義。そしてあすなろスクールというところはどんなところかの説明、そして君たちがこれまでやってきたことの意味等を説明し、『君たちはすごいんだ!』という指導をします。

狭い教室なので、ちょっと相手のテストを覗こうとしたらできるんです。しかし意識してやらない。そういう子たちです。テストの採点をすると、相手の答を見てるかどうかはわかります。幸いそういう子は今までいません。

 『先生、今回プリントあまりやってこられませんでした‥』こう言うと、あすなろでは、そうかーとなります。その時間は、その子を中心にすごくがんばってもらうということになります。そうやって、きつく指導しないのがいつも良いかどうかはわからない

です‥。会うなり、毎回そう言う子も出てくる‥う~ん どうなの となる場合も ~

次回も続きます‥