あすなろの実

学び場もいがいとおもしろかったりしますよ!どうぞ見ていってください。

子の発案することは、できるだけかなえよう!    成就感から自信へ

 『子の発案することは、できるだけかなえよう』
努力目標になってしまいますが
 なぜなら、子の成長の機会を、摘み取りたくない その思いです。

 あすなろスクールでは、子が発案してお菓子パーティーがあります。新しい子が入ってきたタイミングが多いです。子が休み時間に計画を練ります。

 夏休みに、プールに行ったり、花火をしたり、泊りがけをしたこともあります。勉強に関係ないじゃないーと思われますが、やりようによっては実は勉強の基盤となり、学習効果があがったりします。(子たちが主体的に計画をし、本番でしきるなどすれば)

自分たちってここまで、できるんだー。ここまで許してくれるんだー その思い

 

また学校や家庭のなかで、子たちが

 まず、先生ー、お母さんー 等々と来ます

それに対して笑顔で『なんだい?』とやる。
これがまず難しい。(塾は大丈夫です)こちらが、すごく忙しい、気がかりな事をかかえて七転八倒している、そのなかに子が飛びこんで来るわけです。大人側も人間だから、『何ー』と気難しい顔をすることもあるわけです。そうすると子は萎縮する。それが毎回だと、それだけで子の挑戦しようとする頻度は少なくなっていきます。子はよく大人を見ています。
とにかく笑顔になる。習慣づける。くせにする。
そうすると、子に対して言い渡す場面も少なくなるという嬉しい副産物も。その方が、こちらも助かりますよね。

 次に、子どものばからしいと思える発案に耳を傾ける。
昔、中学生の男の子がいる親御さんから、息子がプロレスラーになると言っていて困ると相談を受けました。それを真剣に悩んでしまうほと、親は子に愛情が深いと感じました。
子に『ふ~ん。そう思っているんだあ!』と言ってあげるだけで良いのに。否定もしないし肯定もしない。そういうこと大人は苦手なんですよね。すぐに結論を言ってしまったり、何か支持をしてしまう。そういう子は自分で考える癖がつきづらくなってしまいます。
 
 昔、私が生徒会本部の担当教師だったときのことです。文化祭の開会式をどうするかを生徒会長や各委員長が中心になって生徒会室で話し合っていました。
その発案の一つに『生徒会長が真っ暗な体育館のなかにパンツ一つの格好でスポットライトをあびて後ろの入り口から入ってきて、開会宣言をする』というものがありました。それが最後まで残りました。おもしろかったな~ そのときの校長先生がね 夜に一人で校舎を見廻ってね。生徒会室でその黒板を見たんですよ。びっくりしてね、私に聞くわけですよ。それに対して私がなんて言ったかは記憶にないのですが‥ 
それ後、私が彼らに助言したことは『開会式は何のためにあると思う?』『生徒会長一人が目立ってよいのだろうか?』だと思います。(文化祭は学校行事ではなく、生徒会行事なので指導ではなく助言にとどめておきたいという私の願いもありました)
結果、彼らは文化祭に対しての願い、思いを全校生徒に書いてもらい、それをもって、生徒会長が学生服で(笑)入場してきました。その後生徒会長一人が開会宣言をするのではなく、各委員長が席上で立って全校生徒に書いてもらったなかからピックアップした思いを宣言する形になりました。たまたまその子たちが、エネルギーに満ちあふれていたからできたことでもありますが。
今でもそのときの子たちのイメージが私のなかにあります。子たちって、意外とやるじゃない。すごいなあ。それを目指しているところが私にはあります。

 他にもあげだしたらきりがありません。2時間授業を抜け出して子たちと川原でお茶をしたこと。(入学したてで学校おもしろくないと‥生徒数13人だからできた?)

 修学旅行の二日目の朝に男子全員で宿をぬけだして朝の散歩に行ってコンビニで買いものをしたこと。(夜遅くに悪さをしないため??)

まわりに全部ばれていますが、それが浮ついたことではないことを理解してくれて、黙認してくれました。自分も若さだけ。今考えたら、できない、恥ずかしい‥
 
 しかしそれらの経験でわかったことは、なるべく、できるだけ、子のちょっとした思いつきを高い価値にまで高めてあげて、そして実現させてやれば、成就感となったり、自己肯定感につながり、自信となってくるということです。
 『子の発案することは、できるだけかなえよう!』 できるだけそうしたいなあ

ちなみに
私にとって、上記は中学生までのことです。子が高校になったら私の場合は全くの放任です。自分の子も他の子も同じです。相談にきたら、のるという姿勢です。気をつけていることは先に自分の意見を言わない。しかし最後にだめなものはだめと言うときはもちろんあります。だめというときは年に2回くらいしかありませんでしたが。

これって全然優しくないってことです。つまり全く甘えを許していないということです。自分でやったことは自分で責任をとれと相手に言い渡していることです。そんな圧迫感は子も感じるでしょうね。小中学校時代に子と濃密な関係をつくっとかないと、なかなか難しことでもあるかもしれません。