バトミントン女子ダブルス タカマツペアは、なぜ大逆転で金メダルをとれたのか?
先日のリオオリンピックで、注目していたのは高橋松友のバトミントンダブルスでした。
その決勝戦、夜更かしをして見ていました。
最終セット、点数は16対19。相手はあと2点とれば金メダル。追い込まれました。
ここからなぜ大逆転ができたのか。
この試合を見ていて私が勝手に思ったことを書いてみたいと思います。
前記事にも関連して、効果があがる学習方法にも関わってくると思います
場数を踏んでいる。成長の過程が見えている。自分たちの強みがわかっている。
以前、NHKの特集などでこのペアを知りました。それから自分でも調べてみたりして興味を持ちました。
それによると、10年前の高校生のときからペアを組み、一歩一歩成長していったそうです。決勝戦であたったこのデンマークのペアにも始めて対戦したときに、惨敗しどう勝っていけばよいのか全く見えなかったそうです。
そこで世界で勝つことを目標にすえる。
そこで勝つためにどうしたらよいか。そこから逆算する。自分たちの強みを、絞り出しその練習をする。身長が高く身体能力のある対戦相手に対して、その対策の練習をする。その結果の金メダルだったようです。
志望校を決める。
こういうふうな結果を出すためには、どういう練習(学習)がよいのか。
なぜその練習(学習)を行っているのか。
プレッシャーがかかってくると、ただ穴を埋める作業に陥りがちになります。
先手先手をとる癖がついている。
土壇場に追い込まれたとき、最初に目だったのは松友選手の先手先手で相手を読んで積極的に前に出ていくプレーでした。
この状況でよくそれができるなあと感嘆しました。
ふだんから先を読むことが、頭抜けている選手だそうです。
おもしろい話があって‥高校時代にバドミントンの監督にキャプテンだった高橋選手が特に前面に立って怒られていたそうです。そういう怒られる場面になると、ほとんど決まって松友選手がいなかった‥そうです。水を飲みに行ってたり。たぶんそろそろ危ないなあと予測して逃げていた?
金メダルをとった後のスタジオ出演のときも‥
ある司会者(お笑いの人)が、いじりのつもりで松友選手が試合最後で諦めていたと高橋選手にふろうとしたとき、『ここで残念なお知らせがあります‥』と司会者が高橋選手に言った場面、まわりはなんの事かときょとんとしている表情、松友選手だけが先読みをして口もとが笑っています‥
この時点で読んでいるんですねぇ‥
あすなろで時刻になったら外に出て迎えを待っててね。雨が振りそうだったら傘を自分から持ってきてね‥あすなろは曇りでも玄関にズラッと傘が並びますよね。そんな小さなことが、すばらしく力になっていくと思います。
目の前のやることに全力投球をしている
16対19になったとき。松友選手は開き直った。高橋選手は、自分たちも前日の日本選手のように逆転できるんじゃないかと思った。とあとから言っています。
そう思ったあとの集中力は、完全に相手ペアを上回っているように見えました。自分たちの強みを発揮するプレーをして、一気に相手を弱気にさせたのが、傍目で見てもわかりました。
これは、スポーツ競技でいうとゾーンに入るという現象だそうです。極限の集中力で、自分の力を発揮する。そういうときは、すごく楽しいそうです。あと疲れない。プラス思考。結果を考えない。という状態になるそうです。
これできなかったらどうしよう。もし落ちたらどうしよう。ではなく集中!
あすなろでも、あと5分だよ。ラストスパートと毎回のように言いますよね。そのときに一気に集中する癖をつける子たちです。この5分の使い方が、その後ののび具合に密接に関係しているのですよ。過去の子たちを見るとそれがよくわかります。
ニヤニヤする
16対19になった直後、松友選手が羽をとりに行ったとき。確かに笑っているんです。大ピンチになったときです。う~ん、笑っているんですよね。
『う~ん。そうきたかー。‥楽しい。』→『あと、少しでも多くよいプレーをしよう』と思ったと、あとから松友選手は言っています。
前記事でも書いた、ニヤニヤするっていうのは、けっこう武器になるかもよ。
他にも、試合後に相手に感謝する言葉を言ったりしています。それが現場で心の動揺を防ぎ、最高のプレーにつながったと思います。謙虚な心は、相手のためでなく自分のためにあるのだなと感じられる場面でした。
(^o^)