あすなろの実

学び場もいがいとおもしろかったりしますよ!どうぞ見ていってください。

子に言うことを聞かせたい どうしたら良いか 2

 これも、自分が教師初任の一年目のときです。

教師一年目のときに初任者研修というものがあって、ある養護学校に見学、体験に行ったんです。

知的障害の子が多かったと思います。

教師一年目の若者30人くらいが、いきなり教室に入ってくる。

子たちがワ~と集まってくる。

子が集まる初任者先生と、集まらない初任者先生に、はっきりと別れたんです。

感性が人一倍強い子たちだったのだと思います。

残酷なほどに、そうだったんです。

私のまわりには集まりました。

それからずう~となぜだったのだろう?と思ってきました。

たぶん、私が弱いからではないだろうか?それが今現在の結論です。

その子たちにとっては、弱いから安心できる。それを読みとったのではないだろうか。

 

昔、あすなろスクールで、本音の話をしたことがあります。

そのときに子たちが『先生は、自分があきたなあ~というタイミングで、大丈夫?と言ってくれる』と語ってくれました。

私が今感じているのは、ボートが海でひっくり返って、そのボートに子と私がしがみついている。そして私はその子に大丈夫?と言っている。そんなイメージなんです。

そのイメージでは、その子を助けられませんよね。それでも最初は、時には、そのイメージなんです。

大人は、大きな船でやってきて、ボートにしがみつく子を助けなくてはいけない。

私も90%はそのイメージでおつきあいをしています。それが必要です。

しかし、最初は、時には、一緒に小舟にしがみついて励まし合うイメージが必要かもしれません。

 

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一言『大丈夫?』と言ってあげることが、理屈で子に説明をすることよりも勝る場面ってあると思います。その方が、あなたを気にかけているよ。愛情があるよ。というメッセージになることがあります。ときには子と同じ目線で、本音をぶつけること。

 

 それを続けると、相手は言うことを素直に聞ける環境になったりします。

 

子が親の言うことをきかなくなるときは、親の気を引きたいときもあります。親を怒らせたら勝ちみたいな。そういう状況をつくらせないことも、またお互いのためだったりします。

 大丈夫かい?は、君を気にかけているよというメッセージ。

 魔法の言葉 ‥ かも?

 

実は、子たちには長年できていたのに、夫婦関係ではできませんでした。何とか理屈で相手にわからせようと悪戦苦闘。ますますごじれたりして‥。教師の職業病が出て、ひたすら相手と向き合うのが誠実なんだと勘違いしたりして‥。お恥ずかしいかぎり。近年、相手が起きてきたら『大丈夫?』と声をかけることを習慣にしたら、関係すごくよくなりました。なんで他人の子にはできて、自分の近い人には今まで、できなかったのでしょうか?

偉そうに言っても私もそんなものです。笑