あすなろの実

学び場もいがいとおもしろかったりしますよ!どうぞ見ていってください。

ニヤニヤして先手をとろう!

 オリンピックを見ていて
一番注目していたのは、高橋松友のバトミントンダブルスでした。
去年の12月に放映された『アスリートの魂』を見たときからでした。
なんか今までの逆境がすごいな。あーやりきってほしいなという気持ちでした。

その決勝戦だけは、夜更かしをして見ていました。
相手チームが、試合中に駆け引きのなかで威嚇してくるのが多く目につきました。
それだけ、相手が日本のペアを実力的に評価していることが良くわかりました。
日本側を受け身にさせたら勝てる。それしか勝機がないという戦略がありありと感じました。
それを楽しむ日本ペアのメンタルの強さも同時に感じました。
すごいな‥

松友選手が前衛でネットにかけて相手にポイントをとられ。その直後に今度は高橋選手がネットにかけた‥
点数は16対19。相手はあと2点とれば金メダル。追い込まれた。
あ~これは負けたなあと感じた瞬間からの、特に松友選手の開き直りがすごかった。
松友選手がおそろしく速く前衛に出て、先読み先読み、先手先手、強気強気でコンマ何秒かの先手で相手を逆に一気に受け身、弱気にさせる様子がすさまじかった。この人、本性だしたなあ‥(笑)

相手が受け身になれば高橋の連打できる強打がより生きる。このペアはお互いの良さを知りつくし、状況により自在に使い分けている。19対19になった後に、高橋選手が一気に押しきって、日本ペアが金メダルだった。

またその後のインタビューでの様子が興味深かかった。
松友選手がふだんから先読みしているのだなあとよくわかった。相手チームに対しての感謝やフォローの言葉を聞いていても、よく見ているなあと感嘆させられました。あ~それだから試合中も相手の挑発に対して、腰が引けたり、怒ったりしてペースを乱されることがなかったのだなあとわかりました。
ある司会者(お笑いの人)が、いじりのつもりで松友選手が試合最後で諦めていたと高橋選手にふろうとしたとき、『ここで残念なお知らせがあります‥』と司会者が高橋選手に言った場面、まわりはなんの事かときょとんとしている表情、松友選手だけが先読みをして口もとが笑っている‥ 
う~ん、おそろしい‥。よんでいる‥。

またメンタル面でも
試合中でもニヤニヤしている後輩の松友選手が、実は先輩の高橋選手の精神的支柱になって、高橋選手の強気を支えている面もあるのじゃないかなと思ってしまう。
他の競技でも感じましたが、責任を感じて表情がくもるよりも、相手がそうきたか~楽しいとニヤニヤしてしまうタイプ(末っ子タイプ、マイペースタイプ)の方が良い結果を出す場合もあるのかな。

メンタル面でもポジティブな状態にして、先読みをして、先手をとることの重要さを感じた場面でした。